屋根のメンテナンスを行う方法の中に、屋根塗装というものがあります。
屋根塗装とは、既存の屋根材に塗料を塗って、素材を保護していく工事となります。
施工手順は、「高圧洗浄、下地調整、下塗り、中塗り、上塗り」という流れで行っていく、代表的なメンテンナンス方法です。
そんな屋根塗装ですが、その目的やメリット・デメリットがもちろんありますので、その内容についてここで解説していきます。
屋根塗装を行う目的の一つに、美観の改善があります。
屋根も年数が経つと、「汚れ、コケ、藻」などによって、美観が悪くなります。
そこで、高圧洗浄で汚れを落として、塗装で綺麗にすることによって、新築時のような美観を取り戻すことができます。
屋根塗装を行う目的の中で、一番重要なのがこの「劣化を遅らせる」ことです。
屋根材は、年数が経つと「浮き、ひび割れ」など発生して不具合が生じます。
そのような状態になると、最悪は雨漏りしてしまいます。
そうならないようにするため、屋根材を塗膜で保護して、劣化を遅らせます。
塗膜を施すと、紫外線や雨風から屋根材が守られるので、耐久年数が延びるのです。
屋根塗料の中には、「遮熱効果」や「断熱効果」がある塗料があります。
これらの塗料を塗ることで、快適な住空間を手に入れることができます。
もちろん、単体で考える方はすくなく、上記「美観」、「劣化を遅らせる」という目的に付随した目的とはなります。
屋根塗装は、ほかの屋根リフォーム工事と比べて、塗るだけなので比較的安価で施工ができます。
カバー工法や葺き替えとなると、新しい商品の屋根材が高くつきますが、塗料はほとんどその費用はかかりませんので、安くあがります。
施工日数は、高圧洗浄に1日、下地調整、下塗りに1日、中塗り、上塗りに1~2日と、計3~4日で完工してしまいます。
もちろん、施工職人の人数や大きさによっても変わりますが、ほかの屋根リフォームと比べると、日数が少なくてすみます。
塗装のデメリットとして、1回塗っても数年後にまた塗装が必要であるという点です。
塗膜も年数が経つにつれて劣化するため、また再塗装しなければなりません。
ほかの屋根リフォームであれば、近年屋根材が進化しており、ガルバリウム鋼板などを使えば「1回で20~30年」問題ないケースがほとんどです。
屋根材をメンテナンスを怠り、20~30年経過すると、表面がボロボロとなり、塗装ができなくなってしまいます。
放表面がボロボロの状態では、塗膜の密着力が悪く、すぐに剥がれてしまうためです。
雨漏りしている屋根に塗装を行っても意味がありません。
塗膜で表面をコーティングしても、すべて隙間を埋めることは不可能なので、雨漏りが解決せずに無駄な工事となってしまうためです。
雨漏りした場合は、防水シートを修理する葺き替えなどの工事が必要となります。
屋根塗装は費用が安く手軽に行える工事です。
ですがその反面では、耐久性の低さなどデメリットもあるので、比較検討して工事を行っていきましょう。