• 屋根修理の費用相場、施工内容、業者選びについて掲載しています

セメント瓦

 

セメント、コンクリートを主成分とした屋根材を「セメント瓦、モ二エル瓦(コンクリート瓦)」と言われています。

昔は流行して、よく使用されていましたが、現在では販売されていません。

このセメント・モ二エル瓦は、重量があるのにも関わらず、耐久性も低いという欠点が大きいためです。

約20~30年持つとは言われていますが、定期的な修理が必要となってきます。

ここでは、そんなセメント瓦・モ二エル瓦についてご紹介していきます。

 

セメント・モ二エル瓦屋根の劣化

 

この屋根材は、セメント・コンクリートが主成分としているため、雨水を吸収します。

長期間、雨水を吸収すると「コケや藻」が生えて、美観が悪くなります。

そのほか、地震や衝撃に対して割れやすく、経年劣化でもひび割れることがあります。

ひび割れると、そこから雨水が入り込んで「雨漏り」の発生を引き起こしてしまうため注意が必要です。

 

セメント・モ二エル瓦屋根の修理方法とその費用は?

 

瓦補修

 

瓦が地震や経年劣化によって割れてしまった場合には、コーキングで補修を行えます。

逆に、新しい瓦が販売されていないため、同等の商品がないので「差し替え」ができません。

そのため、割れてしまったら補修、または板金補修するしかないのです。

瓦補修の費用単価は「8000円~」くらいです。

 

板金補修

 

ひび割れではなく完全に割れてしまい、補修ができない時は「板金補修」を行っていきます。

割れた箇所に、同等の寸法に加工した板金材をビス留めして、まわりをコーキングして仕上げていきます。

見た目は目立ち、少し違和感がありますが、同じ屋根材が無い場合はこの方法がベストな修理方法となります。

板金補修の費用単価は「20000円~」くらいです。

 

瓦屋根塗装工事

 

屋根材にコケや藻が出てきたら、雨水を吸収していますので、防水効果を高めるために「塗装」を行います。

塗装を行う事で、屋根材が塗膜で保護されますので、雨水の吸収を防ぐことが出来るのです。

そのため、ひび割れなどの劣化症状を遅らせることができ、耐久年数が上がります。

塗装による修理は、直すものではなく、壊れないように対策を行う工事となります。

瓦屋根塗装の費用単価は「3000円~5000円/㎡」くらいです。

※セメント、モ二エル瓦は、塗料を多く吸い込むため「手間や材料代」が他と比べて割高となります。

 

葺き替え工事

 

全体的に古くなり、割れや崩れてきた場合や木下地が傷んできた場合に「葺き替え工事」で修理を行っていきます。

築30年以上となったら、この修理方法がおすすめです。

同じ瓦もありませんので、補修もできませんし、塗装も下地が劣化しており剥がれやすいからです。

また野地板などの下地も劣化してくるため、補強を行った方が良いです。

そのほか、屋根材の重さもあるため、葺き替え後は「軽量」のものにした方が、地震対策にもなるのでおすすめです。

屋根葺き替え工事の費用単価は「10000~20000円/㎡」くらいです。

※新しい屋根材の種類によって費用単価も大きく変わってきます。

 

まとめ

 

モ二エル、セメント瓦は、粘土瓦に変わる瓦として一時期は流行していましたが、そこまで耐久性が無いことがわかってから、流通が減って、現在では販売されなくなった瓦です。

定期的な修理をしないと、ひび割れやコケや藻が目立ち、美観が悪くなってしまいます。

現在で、セメント・モ二エル瓦が葺かれている住宅は「築25年以上」がほとんどかと思います。

この屋根材の場合は、重いですし、耐久性もないため費用は掛かりますが「葺き替え工事」がおすすめです。

不具合が出た場合には、見積もりを取って比較して最適な修理を行っていきましょう。